旧統一教会の体質について

 統一教会には、教会内部に「信者のための相談窓口」が設置されていた。(現在存在するかは不明)
 その相談窓口は、教会に対する不満や信者間のトラブル等の相談を受けてくれるというもので、相談窓口のチラシが、各教会の掲示ブース等で掲示されていた。

 私がまだ教会の献身者として働いていた頃、ある教会の献身者であるA氏からこんな話を聞いたことがある。

 ある教会の青年たちをリーダー的な立場を任されていたA氏は、あるとき青年部の女性信徒から相談を受けた。A氏は、相談内容を聞き衝撃を受けたという。
 なぜならば、男女間の貞操に厳格な教えをもつ旧統一教会。その教会の長たる教会長(韓国人男性)が、あろうことか、若い女性信徒を呼び出して、教会長という立場を利用して、自身のマッサージをさせていたというのだ。
 A氏は、この事態を重く捉え、意を決して、信徒のための相談窓口に事態の詳細を赤裸々に 通報した。

 その数日後、A氏は、告発した韓国人教会長から教会長室に呼び出され、「よくも告げ口してくれたな」と叱責され、その後、間もなく遠方に異動が決まった。A氏は、韓国人教会長と相談窓口が裏でつながっている事実を目の当たりにして頭の中が真っ白になったという。

 上記は一例にすぎず氷山の一角。
 実態の伴わない相談窓口を設置し、善良な信徒を欺いていた旧統一教会には、自らの汚点を認めることなく隠蔽する体質が色濃いようだ。

 

 2月7日、文化庁が旧統一教会に対して、韓国本部への送金実態などの3回目の質問権行使による回答を受け取った。

文化庁は、韓国本部から日本法人への献金命令の事実を調べているようだが、この調査に大いに期待したい。

 旧統一教会の信徒は、毎年数回韓国で行われる文氏夫妻が主催する式典をインターネット中継などで見る機会がある。リアルタイムで式典を教会や各家庭で視聴して、お祝いをするというもので、代表的なものでいうと文氏夫妻のご生誕日である。
 この式典は、定時を迎えると文氏の祈りからはじまり、一連の式典が終わると、文氏夫妻に対して、文氏の家族、側近、大陸会長の順に近親者から序列で敬礼(土下座)を捧げていく。
 この序列でいうと、日本法人の会長は、かなり後ろの方に位置しており、パワーバランスがよく分かって面白い。
 このことからも、韓国本部から一方的に献金命令が下ってきたという推察は妥当だ。

 私の推察では、韓国本部から日本法人に必要額が一方的にノルマとして提示され、そのノルマは各地区に分配される。各地区では、教会ごとのノルマを割り振り、各教会では、各部署にノルマを割り振る。
 ところが一方的に降ってきた天文学的な献金ノルマ額を達成しなければ教会の担当者たち(婦人部)はひどい叱責をうけてしまうため、自分の担当区域の教会員たちに説得を試みる。よく聞く話では、ローンをさせたり、生命保険を解約させたり、財産を売却させたり。
 そうやって、献金目標額に届くと担当者(婦人部)は称賛され、表彰されたりするから、献金地獄の連鎖が一生つながっていくのだ。

 推察はさておき、質問権について、隠蔽体質の色濃い旧統一教会が、どこまでの資料を提出するか楽しみだ。